史跡 陸奥国分寺・尼寺跡ガイダンス施設オープンその1

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若林区木ノ下の陸奥国分寺と国分尼寺跡にガイダンス施設が完成したというので見てきました。地下鉄東西線の薬師堂駅から歩いてすぐの場所です。


薬師堂駅前には、陸奥国分寺跡の解説パネルが設置されています。


薬師堂駅から西へ向かって歩いて行くと広々とした場所がありました。
国分寺跡と尼寺跡を公園として整備中でした。


その整備中の広場の西端に何やら見慣れない赤い柱の建物が立っていました。


今回、新たに建設された陸奥国分寺の廻廊の一部を復元したものです。


説明文によると「天平廻廊」と名付けられたこの建築物は、発掘調査をもとに伝統的工法で当時の意匠を再現しながらも現代の技術も取り入れ、耐震基準をクリアして建設された、伝統工法と現代工法を融合させたものだそうです。


天平廻廊の近くにはベンチが設置されて、くつろぎのスペースが出来上がっていました。今までの仙台には無かった雰囲気で、関西の古都にでも観光で来ているような気分になりますね。しかし千年以上前に実際に、この場所にこのような建築物群が存在していたんです。


天平廻廊に接続するような形で、廻廊の西側に「史跡陸奥国分寺・尼寺跡ガイダンス施設」が併設されました。撮影OKだったので中に入ってみましょう。


室内は木材をふんだんに使用した作りになっていて、この付近から発掘されたものや陸奥国分寺と尼寺の説明パネルなどが展示されていました。


多くの瓦が出土し、今回復元された廻廊の屋根にも同じようなデザインの瓦が取り入れられていました。


陸奥国分寺を復元した模型の写真パネルもありました。このような伽藍がこの場所にあったとは信じられないくらい大規模な寺院で、七重の塔も建てられていたそうです。これらの建築物は源義経をかくまった平泉の奥州藤原氏を源頼朝が攻めた時に残念ながら焼失してしまいました。もし現在まで残っていたら間違いなく仙台観光の目玉のひとつになっていたことでしょう。


ガイダンス施設を出ると天平廻廊の下に出てきます。


天平廻廊を北側から撮影。
今回、ガイダンス施設と廻廊の一部が作られたことで、歴史を知らない地元の人や観光客の注目を集められればいいですね。次回は現在の陸奥国分寺を見ていきたいと思います。