「さようなら、UFO型信号機」のその後・LED式の新型UFO信号機の出現で一部存続か!?・2020年11月

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UFO型信号機(懸垂型交通信号灯器)は、仙台市民にとっては狭い道などにある普通の存在でしたが、2018年、宮城県内に存在するUFO型信号機を、5年以内に全て撤去するという方針が発表されて以来注目を浴び、このタイプの信号機が全国でも珍しい形で、現在は宮城県内にしかないということで地元の各テレビ局が取り上げて話題になりました。


2019年4月撮影

2019年2月には河北新報が撤去の決定を報道して、当「仙台・話題の現場」でも、2019年4月に現場を見てきてレポートをお伝えしていました。

その後、テレビの「マツコの知らない世界」で全国放送されたり、仙台のウェブメディアやブログ、SNSなどでも取り上げられて現在に至っています。撤去決定の報道から1年以上が経過して、各地のUFO型信号機が撤去され普通のLED式信号機や一時停止の標識などに変えられているなか、新しいタイプに姿を変えて残っているUFO型信号機があるというので見てきました。


1ヵ所目は若林区畳屋丁の、新幹線の高架下にある信号機です。


以前の信号機は仙台市内でよく見かけたタイプの、完全一体式のUFO型信号機でしたが、薄型のLED式信号機を3個連結して1本の支柱で吊るしたタイプのものに変更されていました。丁字路なので3方向に向いています。LEDと言っても大きな庇が取り付けてあるので、一見電球式のように見えますね。


歩行者用の信号機は分離されて別々に設置されていましたが、車両用の信号機は懸垂型の形状を残していてUFO型信号機と言ってもいい形ですよね。以前のUFO型は、見る角度によっては歩行者用信号が見ずらいということがありましたが、歩行者用を分離したことで、その問題も解消されました。


ここから北へ200mほど離れた三百人町の交差点にも、以前はUFO型信号機がありましたが、こちらは普通に車両用と歩行者用の信号が4ヵ所に分けて設置されました。これを見ると1本の支柱で済むUFO型信号機の方が予算的にも設置場所的にも合理的に思えますね。


そこから東へ350mほど行くと、今も現存している旧タイプのUFO型信号機がありました。


全体が一体化されていて車両用信号機の内側に歩行者用信号機がある形ですが、歩行者用信号機の一部が省略されたタイプでした。宮城県内22ヵ所にある(あった)UFO型信号機は、このように道路の形状や交通状況によって微妙にカスタマイズされているんですね。ここの信号機は、どのようなものに変更されるのか、今後に注目です。

続いて太白区富沢の交差点に設置された新タイプのUFO型信号機です。


西多賀小学校の東側の交差点にある信号機がLED式のものに変更されていました。


こちらは以前から同じような形状で、4個の電球式の信号機を連結して1本の支柱で吊るしていましたが、それがLED式信号機に変更されました。


この信号機も歩行者用は別になっていますが、形状的には「懸垂型信号機」なので、LEDタイプの新しいUFO型信号機と言えるでしょう。愛知県にあるUFO型信号機と同じようなタイプですね。


懸垂型信号機の撤去は、電球式からLED式に更新することが目的のひとつなので、LEDに変更された信号機は当分の間は存続するものと思われます。以前のような完全一体型ではありませんが、一部の「懸垂式信号機」は形を変えて残るようなので、UFO型信号機が姿を消すことは無さそうですね。今後もUFO型信号機がどうなるのか、注目です。