仙台市の中心部、青葉区一番町にある「電力ビル」と、その一帯の再開発計画が明らかになりました。
東二番丁通と広瀬通の交差点南西角の一帯で、まさに仙台市中心部の場所です。
電力ビルは名前の通りに元々は東北電力の本店だったビルですが、東北電力は2002年に花京院に高層ビル「エナジースクエア」を建設、本店を移転しています。
今回発表された計画では電力ビルの他に、隣接する駐車場や広瀬通沿いの明治安田生命仙台一番町ビルなども含まれていて、一帯の広さは約1万8000㎡で地権者9者による再開発準備組合が設立されたということです。
電力ビルは1960年(昭和35年)に完成した地上9階地下2階のビルで、電力ホールや飲食店など商業施設のほか、以前はホテルも入居していたビルです。
完成当時は北日本最大規模の複合ビルだったそうで、昭和の雰囲気を感じられるビルですが、築60年以上の古いビルなので、ついに解体されることになりました。
南側から撮影。
電力ビルは、本館、新館、別館の3棟からなっていて、2025年以降に解体を始めるそうです。
南西側の「いこゐ小路」の方から撮影。
跡地に建設されるのは35階建てと24階建ての2棟の高層オフィスビルで、ホテルの誘致も検討、低層階には商業施設や電力ホールの後継となるホール機能も持たせる計画だそうで、総事業費は数百億円規模の一大プロジェクトになります。
南東側の青葉通の交差点近くから撮影。
東北電力グループの東日本興行をはじめ、明治安田生命保険、戸田建設、大一殖産など多くの大企業が名を連ね、事業協力者として三菱地所も参画する準備組合では、今年度中に詳細を決定して仙台市に都市計画を提出する予定ということで、容積率の緩和などが適応される「せんだい都心再構築プロジェクト」の認定を見込んでいるとのことです。
上の画像は、電力ビルを所有する東日本興行の公式ページより引用させていただいた、計画施設全体のボリュームイメージです。
オフィスビルということで、35階建ての方は150m以上、24階建ての方も100m以上の高さになると思われるので、完成したら相当インパクトがありますね。
イメージ画像と同じ方向から撮影。
仙台市の郡和子市長は会見で、「大きな街区での再開発になり、市民の皆様方も目を見張るようなものになるのだろうと期待を持っていて、本市において大きな変化になるんだろうと思っています。」と発言、再開発に前向きな意見を述べていました。2025年の解体工事開始から10年後の2035年度の完成を見込んでいるので、新しいビルが姿を現すのは、まだまだ先ですが、仙台の街を大きく変えるものになりそうで今から期待してしまいますね。
※参考リンク
東日本興行株式会社~『仙台市青葉区一番町三丁目七番地区再開発計画』について
河北新報オンライン~35階と24階のツインタワー建設へ仙台・電力ビル跡地で再開発準備組合が構想発表
NHK宮城NEWS WEB~電力ビル 周辺含め再開発へ 解体し2棟の高層ビル建設
KHBニュース~仙台・青葉区の電力ビルを解体 2035年度をめどに2棟のビルを建設へ
日本経済新聞~仙台の電力ビル一体開発計画、正式発表 高層ビル2棟に
コメント
お久しぶりです。
ヨドバシも完成に近づき、東口再開発がひと段落ついたところでの発表!
久しぶりに興奮しました(笑)
しかも電力ビルだけではなく、ブロック丸々ひとつですから仙台ではかなりの大規模ですね。
低層階の完成パースは、東口の杜の陽だまりガレリアに似ていますが、10年以上先の完成ですから未来の流行りを取り入れて変わると思っています。
ネットには、さくら野跡地もそろそろ動き出すとの情報もありますので、この先10数年楽しめそうです。
藤崎、読売ビルもこの発表に続いて、具体的な再開発計画を発表してほしいものです。
数日遅れでのコメントで申し訳ありませんが、まだ興奮冷めやらない状態ですのでお許しください。
それでは失礼します。
震災以降、仙台の再開発は停滞気味でしたが
これから先の数年は新しい計画が出てきそうですね。