文科省が国内初の次世代型放射光施設を仙台に建設すると発表しました。青葉山の東北大学青葉山新キャンパス内に建設されるということで建設予定地と思われる場所を見てきました。
2年前に完成したキャンパスは雨宮キャンパスから移転した農学部などの新しい施設が立ち並んでいます。
キャンパスの南側には「ユニバーシティパーク」と名付けられた広大な緑地が広がっていて西に向かって上り坂になっています。
上り坂を登って登頂部から振り返ってみました。青葉山新キャンパスは以前はゴルフ場だったので、ゴルフコースを思い浮かべるような風景ですね。
ユニバーシティパークの頂上には留学生を始めとした学生のための寄宿舎「ユニバーシティハウス」が建設中でした。次世代型放射光施設は、ここの南東側に建設されます。
ユニバーシティパークの南側の何もない道路の街灯に、なぜか複数の監視カメラが設置されている場所がありましたが、どうやらこのあたりが次世代型放射光施設の建設予定地のようです。
今のところ、建築計画のお知らせや看板などは何も出ていないので確かな場所は不明でしたが、発表されている完成予想図などを見ると、この近辺なのは間違いないかなと思います。
施設は直径100~135メートルほどの円形の建物で整備費は約360億円、このうち仙台市側の運営主体「一般財団法人 光科学イノベーションセンター」が企業の出資と合わせて170億円を負担するそうです。2019年着工し、2023年の運用開始を目指しています。
次世代型放射光施設とは、放射光を利用して物質の原子や電子を観察し新たな素材や材料、薬などを研究開発する施設だそうで、経済効果は10年で約3200億円、14,000人の雇用が新たに創出されると想定されています。今後の仙台の発展に大きく貢献することは間違いないと思われる施設の建設で、仙台の未来にも新たな期待が生まれそうですね。