仙台市が新しい音楽ホールの建設予定地として、地下鉄国際センター駅の北側が最適地として検討していることを発表したので、現在の様子を見てきました。
国際センター駅の北側は普段は駐車場ですが、「せんだい青葉山交流広場」という名称でイベント会場としても利用できるスペースになっています。この場所が約2000席規模の新音楽ホール建設予定地の最有力候補として、仙台市長の最終判断に向けて調整している段階だそうです。建設が始まるまでには都市公園の廃止、保存樹木の移植や伐採の承認など課題もあるということですが、新音楽ホール建設に向けて大きな一歩を踏み出したのは間違いなさそうですね。
北の方から国際センター駅を見てみました。この周辺には宮城県美術館や仙台市博物館、東北大学川内キャンパスなどがあり、追廻地区には公園センターも建設中で、周辺一帯に文化芸術施設を集積して文教施設の拠点とする考えだそうです。
そして、新しい音楽ホールの完成とともに、現在の仙台市民会館(トークネットホール仙台)の廃止も発表されました。
仙台市民会館は、定禅寺通の西端で西公園通と交差する場所にあります。
河北新報の報道によると、仙台市民会館は1973年(昭和48年)の完成で大ホールが1265席、小ホールが500席の規模のホールですが、耐震基準を満たしていないなどの問題があり、新音楽ホールの完成後に廃止の方向で進めていくそうです。
仙台市は、他にも市内12カ所にあるホールを整理統合する計画で、青葉区大町の戦災復興記念館も廃止する方針だそうですが、空襲や戦災の記録などは別途保存展示を検討するそうです。
仙台市民会館には17階建ての集合住宅「仙台桜ケ丘団地」が併設されていますが、この場所は近年、高さ制限が設けられたために、建物全体を建て替える場合は、現在地での同規模の建物は建設出来ないので、そちらがどうなるのかも気になりますね。新しい音楽ホールが、いつ完成するのかは未定ですが、今年度中に基本構想に着手するということです。
※参考リンク
河北新報2020年11月30日付記事
~仙台・新音楽ホール建設地 国際センター駅北側「青葉山交流広場」が最有力
河北新報2020年11月28日付記事
~仙台市民会館と戦災復興記念館、老朽化で廃止へ 新音楽ホールに機能を集約
コメント
戦災復興記念館の廃止は残念でなりません。
資料としての記念館の役目はどちらに引き継がれるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
記念館の役目がどうなるのか、新たな施設を建設するのか等、現時点では不明です。
現在、保存展示されている多くの資料はどこかで引き継いでほしいですね。