日本一大きい交差点の近くにある「仙台工業団地」の移転計画・2022年2月

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移転計画が進行中の仙台市東部にある「仙台工業団地」を見てきました。


日本一大きな交差点として有名になった「六丁目(ろくちょうのめ)交差点」の南東側にあります。西側の卸町方面から交差点を見ると直通レーン3車線、右左折レーンがそれぞれ2車線ずつで片側7車線もありますね。仙台市内で交通事故が一番多い交差点という残念な面もあります。


仙台市街地の東部を通る国道4号線仙台バイパスは大きな交差点が多く、六丁目交差点から約1.5キロほど北へ行った場所にある「箱堤交差点」も同規模の交差点になっていて、交通渋滞緩和のために立体交差化の工事が行われていますが、この六丁目交差点に関しては今のところ立体交差化する計画はないようで、当分の間は日本一大きな交差点の称号が続きそうです。


さて、仙台工業団地は国道4号線仙台バイパスの東側で、ホテルルートイン仙台東の南側の一帯です。住所は若林区六丁の目元町になっています。


六丁目交差点北西角から撮影。
巨大な交差点の先に工場が立ち並んでいるのが見えました。


交差点に面している場所に「仙台工業団地」と書かれた古い看板が立っています。数年前から移転計画が進んでいるので、看板を新しくすることもなく移転する日を待っているんでしょうね。


工業団地の入り口に案内図が掲示されていました。敷地は約6.9ヘクタールあるそうです。河北新報の報道によると、工業団地の組合には19社が加盟しているそうですが、地図にはもっと多くの会社名が書かれていますね。


工業団地の中へ来ました。団地は1963年(昭和38年)に造成、老朽化が進んだ工場や設備も多いということで移転することになったそうです。


まるで、「三丁目の夕日」のような昭和な風景が広がっていました。昭和時代を舞台にした映画やドラマのロケに使えそうな雰囲気ですね。


工業団地の中心部には「仙台工業団地協同組合」の建物があります。これも昭和を感じさせる建物でした。ちなみに建物内には食堂があって、一般の人も利用出来るようです。


工業団地の北東側には、2015年に地下鉄東西線の六丁の目駅が開通、今後は周辺の開発が進むと予想されたことも移転を決定する要因の一つになったそうです。


2023年の秋までに移転が完了する予定で、跡地には大規模商業施設やマンション建設などが計画されているということで、現在の工業団地の街並みが見られるのもあとわずかですね。


最後に、新しい工業団地の移転先の様子を見に行ってみましょう。現在の工業団地から東へ約2.5キロほど離れた場所にあります。県道23号仙台塩釜線(産業道路)を東へ進みます。


産業道路と仙台東部道路が交わる場所を越えて、高架の下を横切って更に東へ行きます。


東部道路の高架を超えると太平洋まで続く田園地帯が広がっていますが、その手前に工事中の場所がありました。


「仙台六丁の目元町・六丁目土地区画整理事業六丁目地区造成工事」と書かれたパネルが掲示されていました。仙台工業団地の移転先です。


多くの重機が作業をしていて、造成工事の真っ最中でした。新しい工業団地は約9.7ヘクタールの広さで、来年3月に造成工事が完了する予定です。


仙台工業団地の看板が立つ、現在の団地の北西角に戻って来ました。移転は来年7月から始まるということで、移転後にこの場所がどんな街に生まれ変わるのか、移転の動きも含めて今後も注目していきたいですね。

※参考リンク
河北新報2021年11月14日付朝刊~
仙台工業団地、仙台東IC付近に移転 23年秋まで 跡地に商業施設