「さようなら、UFO型信号機」part3・最後の3基が今月中に撤去されます・2024年7月

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「仙台・話題の現場」では、「UFO型信号機(懸垂型交通信号灯器)」が撤去されることについて、2019年4月から2度にわたってお伝えしてきましたが、2019年以降、仙台市内の公道に設置されていた22基の「UFO型信号機」の撤去作業が続き、現在では若林区木ノ下4丁目太白区長町4丁目青葉区角五郎に、3基が残るのみになっていました。その最後の3基が今月7月中に全て撤去されるということで、最後の姿を見てきました。最初は、若林区木ノ下4丁目の信号から見ていきます。

若林区木ノ下4丁目


陸奥国分寺薬師堂仁王門から南へ伸びる椌木通の「UFO型信号機」です。


JR貨物の高架が南東方向に斜めに通っているので、交差点の南側と東側がガードになっています。


撮影していた時、たまたま貨物列車「金太郎」が通過していきました。UFO型信号機と金太郎のツーショットが見られるのも、あとわずかですね。


北側には、薬師堂仁王門が見えます。


交差点の西方向です。


「UFO型信号機」と呼ばれているものは仙台市以外にもありますが、別々の薄型LED信号機を組み合わせたものや、歩行者用信号が省略されていたりしていて、完全一体型で車両用と歩行者用が四方向すべて揃っているフルスペックのものは、宮城県内にしか存在しない貴重なものです。

太白区長町4丁目


続いて、太白区長町4丁目の「UFO型信号機」です。長町小学校の北東側の交差点にあります。


南側から撮影。奥に見える山は大年寺山です。


ここの信号も、完全一体型で外側の四方向に車両用、内側に歩行者用が取り付けられている、フルスペックのものです。ちなみに、仙台市内にも薄型LEDの信号機を4基、組み合わせたタイプに変更された場所もあります。場所については記事下の関連記事を参照してください。


今回来てみたら、UFO型信号機の撤去に向けて歩行者用の信号機が新たに設置されていました。写真中央の下の方に見えますが、まだ黄色いシートで覆われていました。


南北方向の道路は一方通行ではないので、車両用の信号機も必要だと思いますが、UFO型信号機を撤去したあとに、車両用の信号機を設置するんでしょうかね。ちなみに写真中央の横断歩道は廃止されるそうです。


西側から東方向を撮影。東へ向かうと解体された長町ホテル跡地があり、その先には仙台市立病院があります。

青葉区角五郎


最後の1基は、青葉区角五郎の角五郎丁通にある「UFO型信号機」です。


東側から西方向を撮影。この道路は細い一方通行道路ですが、市バスの路線になっています。


ここにも歩行者用信号機が2基、新しく設置されていました。UFO型信号機の撤去とともに黄色いカバーが外されて使用が始まるんでしょうね。


南側から撮影。このあたりは道路が狭いだけじゃなくて高低差もある場所なので、道路をすれ違うのも大変そうです。


ここも車両用信号は、UFO型信号機の撤去後に設置されるんでしょうね。


角五郎丁の信号も完全一体型のフルスペックでした。今回見てきた3基の信号機が撤去されれば、このタイプのものは公道から全て無くなってしまうことになりますが、角田市の交通公園内にフルスペックタイプが1基、若林区南小泉の交通公園内に、1方向省略型が1基、残っているので、8月以降に実物を見たい方は、交通公園を訪れてみてはいかがでしょうか。

※関連記事
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