仙台市が泉区役所を建て替える方針であることを表明したというので、泉区役所を訪れてみました。
泉区役所は地下鉄南北線の北のターミナル「泉中央駅」を出てすぐ北側の場所にあります。
河北新報の報道によると、泉区役所は1977年に当時の泉市役所として建設された築41年の建物で、老朽化と耐震性に問題があるため大規模修繕を計画していましたが、改修費用などを検討した結果、建て替えたほうが良いと判断したそうです。
泉区役所は本庁舎と東庁舎の2棟で構成されていて、1977年建設の本庁舎は地上5階建てで地下1階の建物です。
本庁舎の外側には耐震性向上のための補強がされていますが、その後の調査で給水や空調等の配管設備の更新も必要だということが分かり、改修費用が当初の予想を上回るということで、改修工事を中止して建て替えることになりました。
本庁舎と渡り廊下で連結されている東庁舎は1985年に建設された建物ですが、こちらも解体して1棟にまとめて建て替えるか今後検討するということです。
泉区役所を北側から見てみました。建物の周囲は広々とした駐車場になっています。敷地面積は約3万㎡と広大で、民間の開発事業者等の活力を導入して敷地の有効活用も検討していくそうです。
泉区役所の正面玄関前には「泉区民憲章」が書かれた石碑が設置されていますが、他の区には区民憲章はありません。仙台市との合併前に「泉市民憲章」だったものを区民憲章として継続させたものです。旧泉市時代のものを懐かしく思う世代の人たちにとっては、泉市役所だった建物が無くなってしまうことに寂しさを感じる人もいるかもしれませんね。
泉中央のペデストリアンデッキから北の方を見ると正面に泉区役所が見えます。仙台市では仙台市役所本庁舎の建て替え計画の方が先に進んでいるので、泉区役所の建て替えはその後になると思いますが、近い将来どのような区役所が建つのか楽しみですね。
※参考資料
河北新報2018年12月8日、12月13日付記事