今年の全国の公示地価が発表されました。地価には路線価や基準地価などがありますが、公示地価とは国土交通省が発表する毎年1月1日時点の土地価格のことで、土地取引の指標になるものです。今回は仙台市の商業地の公示地価トップ10に入った場所を実際に見てみたいと思います。
※トップ10に入った土地の住所やビル名、地価、上昇率などのデータは河北新報の2019年3月20日朝刊に掲載された記事内のものを引用させて頂きました。
第10位は、青葉区大町1-2-6「信用金庫会館」です。青葉通と晩翠通の交差点北東角で晩翠草堂の西隣の場所です。1平方メートルあたりの価格は1,050,000円で、12.3%の上昇率です。
第9位は、青葉区国分町1-7-8「白鋒広瀬通ビル」広瀬通の国分町交差点西側で、ホテルグランテラス仙台国分町の向かい側(南側)にあるビルです。地価は1,150,000円、上昇率は15.9%でした。
第8位には、青葉区一番町2-3-26、サンモール一番町のアーケード内にある老舗の本屋さん「金港堂」が入りました。地価は1,350,000円、上昇率は12.5%だそうです。
第7位は、青葉区中央3-4-8「仙台ヘアメイク専門学校」です。南町通沿いでアルモントホテル仙台の東隣にある専門学校が入っているビルです。地価は1,790,000円、上昇率は16.2%で、今回トップ10に入った土地の中では一番高い上昇率でした。
第6位は、青葉区中央2-10-20「Human広瀬通ビル」です。広瀬通沿いのホテルドーミインEXPRESS仙台広瀬通の東側で、地下鉄広瀬通駅の出入り口に隣接しているビルです。地価は1,950,000円、上昇率は16.1%でした。
第5位は、青葉区本町2-16-10「メットライフ仙台本町ビル」です。東二番丁通のタワービル斜め向かい側(北東側)にあるビルです。今回の公示地価の商業地トップ10の中では、唯一、昨年9月に発表された基準地価でもトップ10に入っていた場所で、基準地価では2位でした。公示地価は2,000,000円で、上昇率は15.9%でした。
第4位は、青葉区一番町3-4-26「よろず園ビル」です。ぶらんどーむ一番町のアーケード内にあるビルで、まるまつや大戸屋など人気の飲食店が入居しています。地価は2,060,000円、上昇率は9.0%でした。
ここからトップ3の発表です。第3位には、青葉区中央2-2-24「マツモトキヨシクリスロード店」が入りました。クリスロードのアーケード内にあるドラッグストアのビルですが、以前はダルマ薬局が入っていましたね。地価は2,210,000円、上昇率は13.3%でした。
第2位は、青葉区一番町2-1-1「仙台銀行ビル」です。青葉通沿いにある仙台銀行の本店ビルが2位でした。地価は2,260,000円、上昇率は14.7%です。
そして、2019年1月1日時点の国土交通省発表の公示地価、仙台市の商業地第1位は、青葉区中央1-10-1「ヒューモスファイブビル」が入りました。地価は2位以下を大きく引き離して3,620,000円、上昇率は14.2%でした。公的機関が発表する地価には、公示地価や路線価、基準地価などがありますが、いずれも第1位は仙台駅前の青葉通沿いの場所になっていて、宮城県内では仙台駅前が一番魅力のある人気の場所で、重要な地区だということが分かります。一番重要な場所での再開発が停滞している現状は、やはり異常なことだと思うので官民協力して再開発を推進して欲しいものですね。
※参考記事
河北新報2019年3月20日付朝刊