仙台市商業地の公示地価トップ10発表・2021年3月

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今年も全国の公示地価が発表されました。路線価や基準地価など地価には複数の算定方式がありますが、公示地価は国土交通省が発表する毎年1月1日時点の土地価格のことで、土地取引の指標になるものです。2021年の仙台市の公示地価、商業地トップ10を10位から順番に見ていきたいと思います。

住所やビルの名前だけでは、どこなのか良く分からない場所もあると思うので、公示地価トップ10の場所の写真とともに周辺の現在の状況もレポートします。

全て今年の公示地価発表後に撮影したものなので、最新の仙台市中心部の様子をご覧頂けます。

※公示地価のデータは河北新報の2021年3月24日朝刊に掲載されたものを引用させて頂きました。

第10位 青葉区大町1-2-6・信用金庫会館


地価1,240,000円、変動率4.2%
昨年と同じく青葉通と晩翠通の交差点、北東角にある信用金庫会館の場所が10位でした。昨年は13.3%の上昇率でしたが、4.2%と上げ幅が小さくなりました。


すぐ東側(写真左側)では、高層マンション「シエリアタワー仙台青葉通」が完成間近で、更に東側の国分町通沿い(写真右側)では、新しいオフィスビル「新仙台ビルディング」が建設されました。周辺はマンション需要とオフィス需要が混在している地区です。

第9位 青葉区国分町1-7-18・白蜂広瀬通ビル


地価1,350,000、変動率1.5%
広瀬通と国分町通の交差点西側近くのビルです。ここも地価は上がりましたが、昨年の変動率15.7%と比べると、1.5%の上昇に留まりました。昨年は9地点で10%以上の上昇率でしたが、今年上昇した地点の変動率は1~5%程度の小幅な上げでした。


白峰広瀬通ビルの南西側では、住友不動産が24階建てで158戸の高層マンションを建設する予定なので、今後の地価にも影響が出てくるかもしれませんね。

第8位 青葉区一番町2-3-26・金港堂書店


地価1,500,000、変動率-0.7%
サンモール一番町の老舗の本屋さんが8位でした。昨年まで上昇が続いていましたが、今年は前年比マイナス0.7%と低くなってしまいました。


金港堂のすぐ南側の南町通に、イオンがオープンしました。歩いて数分の青葉通にも旧ダイエーから代わったイオン仙台店がありますが、入居している読売仙台ビルが近い将来、建て替えを計画しているので、それを見越しての開店なんでしょうかね?

第7位 青葉区一番町3-4-8・よろず園ビル


地価2,220,000、変動率-1.3%
ぶらんど~む一番町のテナントビルが、昨年の6位から7位に落ちてしまいました。地価も昨年からマイナス1.3%下がりました。今回、仙台市中心部の商業地で地価が下がったのは2か所で、どちらも一番町地区でした。


よろづ園ビルの向かい側では、笹かまぼこの鐘崎が閉店、お茶の井ヶ田もクリスロードへ移転予定で、ぶらんど~む一番町の有名店が相次いで無くなってしまい、今後の地価も心配です。

第6位 青葉区中央3-4-8・仙台ヘアメイク専門学校


地価2,230,000 変動率4.7%
南町通の東二番丁交差点、北東側に建つ仙台ヘアメイク専門学校のビルが、よろづ園ビルと入れ替わって昨年の7位から6位に上がりました。上昇率は19%から4.7%へと小さくなりました。


仙台ヘアメイク専門学校の東側では、新しいオフィスビル「ミレーネT仙台ビル」が建設中で、北側には「ホテル京阪仙台」がオープン。西側の東二番丁交差点角では、仙台SSスチールビルなどの古いビルが解体されてコインパーキングになっているので、今後の動きに注目です。

次のページでは、5位から1位を発表します。

2021年公示地価・5位~1位