姿を消した仙台市博物館の伊達政宗公胸像・2021年3月

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仙台市博物館の奥に置かれていた伊達政宗公の胸像が、現在どうなっているのか見に行ったら姿を消していました。


先月末に来た時には、まだ置かれていました。上の写真は、2月13日深夜に発生した震度5強の地震で兜の前立てが折れてしまったというので、その状況を見に来た時に撮影しました。


2月末に撮影。三日月形の長いほうが途中から折れていますね。なぜ、こんな折れ方をしたのか不思議ですが、実は以前撮影した写真に、その原因と思われるものが写っていました。


2003年に撮影した伊達政宗公の胸像ですが、今回折れた部分をよく見ると、ヒビが入っていますね。


この像は、戦前に仙台城に設置されていた初代の伊達政宗公騎馬像でしたが、金属供出で撤去されたものの、上半身だけ溶かされずに残っていたのが発見されて、戦後に博物館の奥に設置したものです。供出された時にヒビが入ったのか不明ですが、今回折れた部分と同じ場所にヒビのような線が入っていたので、弱くなっていた部分から折れたんでしょうね。


ちなみに2015年に撮影した時には胸像は綺麗に修復されていて、三日月部分のヒビがなくなっていました。見た目的には分からなくなっていましたが、完全に一本にくっついたわけではなかったんでしょうか。


胸像の置かれていた台座部分を上から見てみました。今月中に折れた部分を溶接して元通りに設置するということで、台座だけの状態は短い期間だけのことなんですね。


仙台市博物館の東側、川内追廻地区では公園の整備工事が行われています。河北新報の報道によると、2021年末に完成する予定の新しい公園に博物館の伊達政宗公胸像を移設することを検討しているそうで、博物館の奥に戻されるのも今年だけのことになるかもしれません。


2月13日の地震で被害が出たのは、伊達政宗公胸像だけではなくて仙台市博物館も被災して閉鎖されています。


現在は緊急点検と修繕作業のための臨時休館だそうですが、こちらの方も早く再開して欲しいものです。


再び2月末に撮影した時の伊達政宗公胸像です。新しい公園に移設されたら今以上に多くの人の目に触れることになると思うので、どんな形で設置されるのか楽しみですね。