長年の汚れや損傷個所を修復する作業が昨年11月に終了、綺麗になって新年を迎えた「仙台大観音」を見てきました。修復作業が終わったあとも、しばらくのあいだ、作業に使用したロープが垂れ下がっていましたが、それも撤去されました。
修復作業中は下地塗りでピンク色に染まった姿が話題になりましたが、作業が終了したということで純白の姿に戻っていました。修復前よりも更に綺麗になりましたね。
仙台大観音は1990年に完成、2001年に外壁の塗装工事が行われましたが、その後は約20年間、再塗装や修繕工事が行われずに外壁の劣化が進んでいました。
今回の修復作業では、予算の関係で足場を組まずに観音像の頭頂部からロープを垂らして、ロッククライミング方式で作業員の人たちが吊られながら修復作業を行ったことでも話題になりました。
今回、望遠レンズで詳細に見てみたら、ロープを通していたと思われる丸い輪の金具が一部残されているのが見えました。上の写真は頭の部分ですが、左側に2ヵ所、小さな金具が確認できました。
左肩の部分にも丸く輪になっている金具がふたつ見えました。今後のメンテナンスなどのために利用するのか、いずれ再び訪れるであろう修復作業のためなんでしょうかね。
足元の丸い池も水は入っていないものの周囲が綺麗に再塗装されていました。
大観音の内部への入り口になっている龍の口には、しめ飾りが取り付けられていました。お正月を綺麗な姿で迎えられてよかったですね。
背後から見てみました。修復する直前があまりにも汚れていたので、見違えるほど綺麗になりました。
高さ100mの仙台大観音の上から、ぶら下がりながらの作業は危険を伴うものですが、事故なく終えられて良かったなと思います。
次に修復作業が必要になるころには、何か新しい技術が発明されているのか、再びクライミング方式で行われるのかわかりませんんが、なるべく綺麗な状態が長く保たれて欲しいものですね。
仙台大観音の正式名称は「仙台天道白衣大観音」といいますが、その名の通りに輝くような白い姿で新年を迎えた観音様が、これからも仙台を見守っていってくれることでしょう。