仙台駅前、停滞する2ヵ所の大規模再開発計画・part1「さくら野百貨店跡地」・2025年11月


仙台駅西口の目の前で計画されている2ヵ所の大規模再開発計画が、予定通りに進まない可能性が出てきたので現場の状況を見てきました。今回は、旧さくら野百貨店跡地です。

 

 

 


仙台駅を出ると、青葉通沿いの右側にあるのが旧さくら野百貨店の建物です。ちなみに角地の「カラオケまねきねこ」の看板のあるビルは別のビルです。

 

 

 


量販店大手のドン・キホーテを運営している、パン・パシィフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が、旧さくら野百貨店の建物と土地の約7割を所有しています。

 

 

 


建物は今月11月から解体工事が始まっていますが、外から見ただけでは特に変化がありませんでした。

 

 

 


解体工事は令和9年(2027年)9月30日まで行われる予定で、跡地には商業施設とオフィス、ホテルが入居するツインタワーの複合施設を建設することが発表されていましたが、その再開発計画が白紙になったことが報道されました。

 

 

 


計画白紙の理由は建築費の高騰が主な原因だそうで、跡地の今後については今のところ未定ということです。解体工事は予定通り進められるので、跡地が更地か暫定的な駐車場になる可能性が高そうですね。

 

 

 


さくら野百貨店の土地については以前、東急不動産が隣接するハピナ名掛丁も含めて一帯を再開発するという大胆な計画を進めていましたが、地権者との交渉が難航して撤退した経緯があります。

 

 

 


現在、愛宕上杉通沿いにあるドン・キホーテの場所は、その時に東急不動産が取得した土地のひとつで、アーケードの南側を全て取得する計画でしたが頓挫しました。その後、閉店した旧さくら野百貨店の跡地のみの再開発計画になりましたが、7割の土地を取得したPPIHが計画を白紙に戻したということで、再び先行きが不明になってしまいました。

 

 

 


仙台駅の目の前で東北一地価が高い場所でもあるので、再開発計画が失敗する可能性は低いと思うのですが、それだけ建築費の高騰が予想以上だということなんでしょうか。解体工事が終わるまで約2年間あるので、その間に新たな計画を立てて再開発を進めて欲しいものですね。

 

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