廃墟化した「ホテル木町」解体工事の進捗状況・2020年9月

twitterで最新情報を発信中!

フォローする


青葉区木町通の県道31号仙台村田線(旧国道48号線)沿いにある「ホテル木町」の解体工事進捗状況を見てきました。


東北大学病院の東側で、仙台市立木町通小学校の北側の場所です。


解体が決定したと5月に報道されましたが、まだ建物がそのままの状態で残っていますね。河北新報の記事によると「ホテル木町」は1977年4月に開業、全109室のうち、1~3階が宿泊用で、4~7階が分譲マンションという形態の建物で、ホテルは1999年1月まで営業したのち廃業、2002年にはホテル部分の部屋も一般に売却されて、ホテルという名前ながら実質的に分譲マンションになっていたそうです。


全室が売却されたために所有者が100人を超えていて、その中には反社会的勢力や実態不明の会社なども含まれていたそうで、建物や設備の管理が行われずに次第に荒れ果てていき、住む人もいなくなって今日に至ったということです。その後、廃墟のようになって20年近く経過した昨年の秋に、所有者107人のうち5分の4以上の賛成で建て替えが決定、解体されることになりました。


長年、権利関係が不明の人物が一部の部屋を使用していたそうですが、明け渡しが終わり建物の入り口が閉鎖されました。


現場に掲示されている告示書には令和元年7月31日に建物を閉鎖すると書かれていたので、約1年前に建物への出入りが出来なくなっていたようです。


建て替えが決定して建物が閉鎖されたものの、まだ解体工事は始まっていなくて廃墟化した建物が姿を晒している状態が続いています。ベランダの手摺は錆びつき、看板の一部が落下していて危険な状態なので、早く工事が始まって欲しいものですね。


ホテル木町の隣接地は駐車場になっていて周辺には老朽化した木造の建物もあるので、出来ることなら周辺を一体的に再開発するのが理想的ですが、今のところホテル以外の再開発は発表されていません。


いつ解体工事が始まるのか未定で、どのような建物に建て替えられるのかも不明ですが、建て替えは決定しているので、早く再開発に向けて進んで欲しいものですね。

※参考リンク

河北新報2019年12月15日付記事~「ホテル木町」仙台中心部で放置状態20年 部屋の所有者100人超

河北新報2020年5月21日付記事~仙台中心部の「廃墟」ホテル木町解体へ 管理組合、建て替えめどに