仙台市を代表する公園のひとつ、西公園にある「こけし塔」の塗装が40年ぶりに塗り直されることが決定したというので、現状がどうなっているのか見てきました。
こけし塔は西公園の北端、トークネットホール仙台(仙台市民会館)の南側に立っています。
定禅寺通を西へ進むと西公園の北端に至りますが、すぐ近くに「こけし塔」があります。
河北新報の記事によると、こけし塔は高さ7.4m、最大直径は2.2m、重さ8tの金属製で漆塗りなんだそうです。見た目で金属製だとは思っていましたが、表面には漆が塗られているんですね。
こけし塔は中が空洞で表面の模様がくり抜かれているので、内部が立体的に見えるようになっています。頭部をアップで見てみると顔を雨が流れたような跡や内部の汚れが確認できました。
胴体部分です。内部の朱色は漆っぽいですね。4月から開催される「全国都市緑化仙台フェア」の会場の一つになっているので、それに合わせて綺麗にするんだとか。
こけし塔の横には説明版が設置されていますが、こちらも修繕されます。
説明版には、「昭和36年(1961)、宮城県の観光広報のため、仙台商工会議所が中心となり設置された鋳物のこけしである。こけしの高さ7.4m 重さ8tで、鳴子こけしを基に、山形県山形市で鋳造され、漆塗装されている。台座は、秋保石で高さ2.4mである。こけしは関山峠を越えて、仙台に運ばれ、三日がかりで建立されたと伝えられている。昭和58年(1983)、仙台商工会議所の寄付により再塗装された。」と書かれていました。今回の塗り直しは、この1983年の再塗装から40年ぶりになります。
塗り直し作業は今月中旬から始まり、高所作業車でウレタン塗装されるそうです。秋保石の台座も清掃するということで、修繕費は約250万円かかるということです。
こけし塔の背後(北側)には、SL「C601」が保存展示されています。こちらは2015年から2016年にかけて大規模な修繕作業と周囲の再整備工事が行われて「SL広場」としてリニューアルされました。
一足早く綺麗になっているSLとともに「こけし塔」も綺麗になれば、改めて注目を集めて仙台の名所のひとつとして有名になるかもしれませんね。
※参考リンク
河北新報オンライン~仙台・西公園のこけし塔、40年ぶりお色直しへ 緑化フェアに合わせ
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