青葉区の西公園に保存展示されている蒸気機関車C601の修繕作業が始まりました。
定禅寺通の西端、西公園の北端でトークネットホール仙台(市民会館)の南側の場所で保存展示されています。
機関車の周囲に囲いが設置されて車体に近付けなくなっていました。
囲いに「西公園に設置している蒸気機関車を修理します」と書かれた説明文が掲示されていました。それによると、この機関車「C601」が部分的に腐食が進行しているので、その修理を行うことになったそうです。
部品の一部にはアスベスト製品が使用されており、被害は確認されていないものの今回の修繕を機に、その除去作業も行うそうで機関車の運転席にも入れなくなっていました。アスベストの飛散を防ぐということなので、本格的に作業が始まったら仮囲いで機関車の姿が見えなくなるかもしれませんね。
この蒸気機関車は「C601」という型で、この型では現存する唯一の車体だそうです。西公園には1969年(昭和44年)に設置されました。2014年(平成26年)に老朽化や腐食が進んだために修繕作業が行われて綺麗になりました。
その時に周囲が「SL広場」として整備されました。それまでは雨ざらしだった機関車の上に屋根も設置されて雨や風から守られるようになりましたが、修繕から7年以上が経過して再び修繕が必要になったようです。
※関連記事
西公園のSLがリニューアル・撮影2015年3月中旬
西公園SL広場のリニューアル工事が完了・撮影2016年11月上旬
この「C601」は、1942年(昭和17年)に製造されて、1968年(昭和43年)まで東北地方で運行されていたものだそうです。2014年の修繕作業のおかげでパっと見では、それほど傷んでいるようには見えませんが、この先も綺麗な状態で保存展示するには、定期的に修繕が必要なんでしょうね。
修繕作業は6月下旬まで行われるということなので、梅雨明け前には再び綺麗になった姿を見れることでしょう。