ゼビオアリーナ仙台に通年型スケートリンクを併設・2023年12月

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太白区あすと長町にある「ゼビオアリーナ仙台」に、通年型のスケートリンクが併設されるというので現地を見てきました。1年中滑れるリンクとしては、泉区高玉町のアイスリンク仙台に続いて2ヵ所目になります。


ゼビオアリーナ仙台は、2012年に完成した多目的施設で、バスケットボールなどスポーツ試合のほか、コンサートやイベントなどの開催にも利用されていますが、そこにスケートリンクも併設されることが発表されました。


スケートリンクはフィギュアスケートの国際規格に対応した、30m×60mの大きさで、リンクの上に移動式の断熱フロアを設置することで、バスケットボールなどの試合やコンサート、イベントなどに利用することが出来るようになるそうで、プロバスケットボールB1のチーム、89ERSのホームスタジアムとしても引き続き使用されるということです。


ゼビオアリーナのすぐ東側には、KHB東日本放送の本社があります。KHBはゼビオアリーナに隣接しているスポーツ施設、あすと長町スポーツパークのネーミングライツを取得して「KHB東日本放送ぐりりスポーツパーク」として運営されています。


ゼビオアリーナにスケートリンクが併設されると聞いたときは、ぐりりスポーツパークのような施設を新たに建設するのかと思いましたが、ゼビオアリーナ自体を改修してリンクを作るんですね。


断熱フロアだけで氷が溶けないのかとか、アリーナ内が寒くならないのかとか、いろいろ考えてしまいますが、すでに青森県八戸市の「フラット八戸」で採用されている技術だそうで、特に問題はないようです。アイスリンク仙台のように一般営業はしないものと思われます。


ゼビオアリーナ仙台は、2014年に羽生結弦さんがソチオリンピックで金メダルを獲得した時の凱旋公演が行われた場所で、もともと観客席が設置されているので、通年型のスケートリンクになれば、羽生さんの公演をはじめとしてアイスショーも開催しやすくなりそうです。また、練習場所の不足が指摘されていたスケート選手の練習環境も良くなりますね。


改修工事は2024年に行われて、2025年に使用が開始される予定です。改修後の施設はゼビオから仙台市に寄付されて、仙台市がゼビオへ管理費を支払う形になるということで、運営面や資金面での心配もなさそうです。仙台市内に複数の通年型リンクが出来ることで、フィギュアスケートの日本発祥の地として、荒川静香さん、羽生結弦さんに続く金メダリストの誕生を期待したいですね。

※参考リンク

河北新報2023年11月29日付記事
仙台市通年型リンクを開設へ ゼビオアリーナ改修、89ERSの本拠地として併用