日本初の高層木造マンション「泉区高森2丁目プロジェクト・PARK WOOD 高森」が完成・2019年3月

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泉区の住宅街、泉パークタウンで三菱地所が建設していた日本初の高層木造マンション「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」が完成したというので見てきました。


仙台泉プレミアムアウトレットの東側で、県道264号大衡仙台線を挟んだ向かい側の高台の上に建設されました。


登山道のように木を組み合わせて作られた階段が、高台の上まで続いているので上っていきましょう。


高台に上がると目の前にマンションが現れました。ちなみに手前(南側)では別のマンションの建設が始まっていました。同じく三菱地所が「(仮称)仙台市泉区高森二丁目計画」という鉄筋コンクリート造の6階建てマンションを建設するようです。


「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」は2月22日に竣工、3月13日に竣工式を行い「PARK WOOD 高森」という正式名称が発表されました。ぱっと見た感じでは普通の鉄筋コンクリート造のマンションと変わらない印象ですね。


竣工済みですが、まだ現場に「建築計画のお知らせ」が掲示されていました。それによると敷地面積約3,550㎡、建築面積520㎡、地上10階建てで高さ34m、延べ面積3,620㎡、総戸数39戸の賃貸マンションで、構造は木造・鉄骨造と書かれていました。


西側から撮影。
100%木造と言うわけではなくて、床材と壁に「CLT」という木製の板を積層接着した大判パネルを構造体として使用して建設されたもので、木造と鉄骨造のハイブリッド構造だそうですが、10階建ての高層建築物としては日本初だとか。


北側から撮影。
北側には駐車場が整備されていました。CLTを採用するメリットとしては鉄筋コンクリート造よりも約3ヶ月ほど工期を短縮できることと、建物を軽量化できるので構造躯体工事の負担を軽減できることだそうです。


東側から撮影。
どの方向から見ても、ほぼ同じように見えるデザインですね。床と天井や壁などの内装を木製にしたプランもあるそうで、木の暖かい雰囲気で人気が出そうですね。賃料は9万3千円~14万千円だそうです。


このあたりは、アウトレットやショッピングモールのタピオ、ロイヤルパークホテル、県立図書館などが徒歩圏内なので、最近はマンションが多く建設されています。写真奥の大きな建物は富裕層向けの住宅型有料老人ホーム「エバーグリーンシティ・高森」です。


仙台泉プレミアムアウトレットの駐車場からも「PARK WOOD 高森」が見えました。今月下旬から入居が始まるそうです。このマンションが人気になれば「CLT」を採用した中高層マンションが増えることになるのでしょうか、入居状況に注目ですね。

※参考サイト
三菱地所公式サイトpdf
~日本初、CLTを床材として利用した高層建築物~「PARK WOOD 高森」竣工
河北新報2019年3月14日付記事
<三菱地所>賃貸マンション床材に直交集成板、工期を3ヶ月短縮 泉パークタウン