2022年3月16日の福島県沖地震による仙台城の被災状況 part1・2022年3月

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2022年3月16日の深夜23時40分に発生した福島県沖地震により仙台市内では最大震度5強を観測しました。2011年3月11日の東日本大震災よりも小さかったものの、各地で被害が出ました。仙台城跡でも被害が出たというので現在の状況を見てきました。


仙台城の入り口にある石垣と城壁、脇櫓や土塁などには目立った被害は出ていないように見えますね。


しかし、城壁の内側から見てみたら漆喰に大きなヒビが入っていて、剥がれ落ちそうになっていました。城壁が乗っている石垣も少しずれているようです。


脇櫓には大きなヒビなどは確認できませんでしたが、脇櫓の横の本丸へと続く道路が閉鎖されていました。


車両も歩行者も通行出来なくなっていたので、仙台市博物館の三の丸の方から行ってみましょう。


仙台城三の丸跡にある仙台市博物館は改修中で休みでしたが、外の階段などが破損している箇所がありました。


博物館の奥にある伊達政宗公胸像(初代伊達政宗公騎馬像の上半身)は、約1年前の2021年2月13日に発生した震度5強の地震の時に、兜の前立ての三日月が折れてしまいましたが、今回の地震では無事でした。

※関連リンク
姿を消した仙台市博物館の伊達政宗公胸像・2021年3月


胸像の周りを見てみると、地面に敷かれているブロックが所々ずれていました。


ブロックが大きく波打っている場所もあって、地面が大きく動いたことを実感させますね。


博物館の奥から巽門や清水門などを通って本丸へと行ける登城路がありますが、その途中の階段のブロックも落ちたりずれたりしていました。


登城路へと登る場所には「通行禁止」と書かれたポールが置かれていて通行できませんでした。


巽門の前にも通行禁止のポールが置かれていて、こちら側からは本丸へと行けなくなっていました。こちら側の道路は落石の危険性があるということで、本丸へ行くには東北大学川内キャンパスの方から工学部をまわって本丸奥の駐車場の方へ行くしかないようです。次回は本丸の状況を見ていきたいと思います。

※関連リンク
青葉山・仙台城の被災状況・撮影2011年4月中旬