太白区あすと長町の、東日本大震災の被災者のための仮設住宅跡地の最新状況を見てきました。
JR長町駅と太子堂駅の中間で、あすと長町中央公園の南西側の場所です。
当初は積水ハウスが取得し、その後ヤマダ電機に売却されたので家電量販店が建設されると予想されていますが、遺跡が多い場所なので発掘調査しなければならず、まだ建設工事は始まっていません。
今回ここの発掘調査で、東北地方最大級の集落跡が発見されたことが報道されました。
河北新報の報道によると、飛鳥、奈良時代の竪穴式住居跡が150戸以上見つかって、隣接する遺跡と合わせると約900戸に上り、7~8世紀に一帯は東北地方最大級の集落だったと見られるそうです。
発掘されたのは約1,300年前の住居跡で、70~80年の間に複数回、建て替えられた可能性があるそうです。貴重な発見なので見学会が開かれたりしています。
一方、ヤマダ電機が取得した土地の西側では新しいマンションの建設工事が始まっています。大和ハウス工業の「プレミストあすとテラス」です。
西側から撮影。8月に見た時には「(仮称)プレミストあすと長町」という名称でしたが、「プレミストあすとテラス」という正式名称に決まりました。敷地面積2,003.95㎡、建築面積696.33㎡、鉄筋コンクリート造の地上13階建てで高さ40.01m、延べ面積6,663.39㎡、戸数75戸のマンションで、2021年3月30日に完成予定です。
ヤマダ電機が取得した土地を北西側から撮影。ヤマダ電機の店舗は、2020年度中に着工するものと思われていますが、大規模な遺跡が発掘されたことで着工が遅れるなどの影響が出る可能性もあるので、今後の動向に注目ですね。